禰󠄀冝田館長より新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

弥生文化博物館は弥生時代の専門館として1991（平成３）年２月に開館し、今年で34年目を迎えます。この間、弥生時代や泉州地域を扱った特別展・企画展を中心に様々な企画を実施してまいりました。昨年は「木曜大学」「木曜大学大学院」に学芸員による「木曜大学予科」を開設し、また、桃山学院大学と連携制作したTシャツをミュージアムグッズに加えるなど、新たな試みを実施いたしました。

さて、今年は阪神・淡路大震災から30年、終戦から80年、昭和100年などの年にあたります。そうした節目の年に、改めて弥生時代、弥生文化を考えてみることも意味のあることではないかと思っています。現在、2025（令和７）年度の事業計画を作成中ですが、それにふさわしい企画を含め新たな催事を検討しております。また、弥生時代の専門館と言っておきながら、開館後の調査研究の進展により常設展示が「古く」なっているところがあります。そうしたことへの対応も検討したいと考えております。
老舗の博物館ではありますが、歩みを止めるわけにはいきません。限られた体制のなか、様々な形で博物館活動を推し進めてまいります。本年も弥生文化博物館のことを何とぞよろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様方にとって本年がいい年でありますことを祈念申し上げ、新年のあいさつに代えさせていただきます。

2025（令和７）年１月５日　館長　禰󠄀冝田佳男